【王寺教室ブログ】計算が得意な子の特徴は?

こんにちは、王寺教室川畑です。

今日は少し低学年にスポットを当てた、一風変わったお話です。

川畑はこう見えて(どう見えて?笑)2児の父親です。2人とも今年は小学5年生になりました。
時が経つのは早いもので、もう生まれてから10年(ということは私は10歳も年を重ねましたが)です。

そんな中で、小学2年生でみんながぶつかる九九の壁について少しお話をします。

九九は暗記するもの! 本当にそうでしょうか?

私が常々授業で言っていることがあります。それは、

「暗記=覚えること」ではなく「暗記=思い出すこと」

何のために暗記するのかというと、暗記したものを使って何かをする、あるいは問題を解くため、です。
つまりinputしたものをoutputしないと意味がないのです。
ということは、暗記というのはinputではなく、いかに速く正確にoutputができるか、なのです。

そこで、九九について少しお話をします。

そもそも何かを覚えるときって、大きなフレーム(全体)から小さなフレーム(一部)に向けて覚えますか? それとも、小さなフレーム(一部)から大きなフレーム(全体)に向けて覚えますか?

おそらく前者が多いと思います。

例えばある歌の歌詞を覚えるとき、まずは何度もその歌を聞きながら全体をぼんやり覚え、そこから歌えない所やややこしい箇所の歌詞を覚えます。

九九も同様で、いきなり2の段を覚えなさいと言われても、そもそも2の段の位置づけや2の段の全体像が分からないと覚えられないんです。

こどもたちは、見たものを映像化して記憶し、その記憶したものを映像として引っ張り出してきて、それをoutputしています。
つまり2の段を覚えるのであれば、2の段の全容がわからないといけません。

次に、こどもたちは関係性で覚えます。
たとえば、歌詞を覚える際もサビの1番と2番は同じだけど3番だけココが違うといった形です。

九九で2の段を覚える時も、九九の表では隣に1の段と3の段がありますよね。
すると、1の段は1つずつ数字が大きくなり、2の段は2つずつ、3の段は3ずつ数字が大きくなることに気づきます。
そうすれば、2の段の九九の答えが、2➡2+2=4➡4+2=6➡…となっていることに気づき、それを覚えます。もうこれで、こどもたちの頭の中には2から答えが2ずつ増えていく映像がinputされるので、あとはその映像を思い出しながらoutputすればよいだけ、なんですね。

そもそもかけ算というのはたし算を楽にするためのものなので、基本コンセプトはたし算なんです。

これをせずにただ読み上げるだけの九九の練習をしている子は、万が一間違って覚えてしまっていた時、もうこれは大変です。修正に非常に時間がかかってしまいます。

そんなこといっても、じゃあどうやって全体像を覚えさせればよいのか?

とっても簡単です! 100均などに売っているお風呂用の九九シートを貼っておきましょう。
こどもたちは自然とお風呂で毎日見るようになります。毎日見るわけですから、全体像が映像として残りやすいですよね。

そして時々で良いので「関係性(算数では規則性ともいいます)」に注目して会話をしてみましょう。
また、こどもが見つけた関係性は手放しでほめてあげてください! それが自ら考える活力になります!
(修正は良いですが、否定は避けましょう!)

これから九九を覚える小1・小2生も、そして、すでに中学年・高学年になってしまったけれどちょっと九九が苦手な子にも、役立つかもしれませんので是非やってみてください。

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