奈良学園登美ヶ丘中学校 令和6年度(2024年度)の出題形式について
奈良学園登美ヶ丘中学校
令和6年度(2024年度)出題形式について
国語 出題形式
(120点満点・60分)
1.「字数」が大きな特徴
問題文も、選択肢の文も、記述の指定字数も、とにかく分量が多いのが特徴の一つです。
特に「論説文」では、段落単位で論旨をきちんとつかむことと同時に、文章全体の論旨をつかむことが必要になってきます。
選択肢問題は冷静に、「この選択肢全体で言っていることは正しいか」「選択肢のこの部分は本文内容と合っているか」という視点で読んでいくことで正解にたどり着けます。
2.解答要素の多い記述問題
日程によっては「60~100字程度の記述問題」が出題されます。
そのような長く解答要素の多い記述問題については、「本文のいくつかの部分の内容を結びつける」「自分の言葉で補足する」ことが必要であり、難易度は高いです。
下記の表は、A日程の出題内容
大問1 | 本文内容 | 物語文(森絵都『あしたのことば』所収「風と雨」より) 他人と「へだて」を感じていた主人公が「へだて」を超えるきっかけをつかむ内容 |
問1 | 本文の空所補充(情景描写として適当なものを選ぶ・5問) | |
問2 | 比喩表現の内容説明(選択肢問題) | |
問3 | 登場人物の心情説明(記述問題・80字以内) | |
問4 | 比喩表現の内容説明(選択肢問題) | |
問5 | 主人公の心情の理由を説明した文の空所A・Bを埋める (記述問題:Aは50字以内・Bは20字以内) | |
問6 | 主人公の心情の理由説明(選択肢問題) | |
問7 | 作者の表現意図の説明(正しいものに〇を正しくないものに×を答える・5問) | |
大問2 | 本文内容 | 論説文(山田太一『人生の半分はことば 言葉』より) 言葉にならない「心のことば」の存在と重要性についての内容 |
問1 | 本文中の空所に入る言葉(修飾語)(選択肢問題4問) | |
問2 | 本文中の空所に入る言葉(慣用表現の完成)(選択肢問題2問) | |
問3(1) | 筆者の心情変化の理由説明(変化前)(30字以内) | |
問3(2) | 筆者の心情変化の理由説明(変化の理由)(選択肢問題) | |
問4 | 傍線部の理由説明(記述問題・90字以内) | |
問5 | 筆者の主張の理由説明(選択肢問題) | |
大問3 | 問1 | 漢字の読み(4問) |
問2 | 漢字の書き(6問) |
算数 出題形式
(120点満点・60分)
2022年度から大問1の傾向が若干変わり、 計算問題以外の問題がなくなり、 計算問題が5問に増えました。
内容は、比較的標準的な問題ではありますが、 計算力が必要な問題も出されています。
<大問1の内容>
2020年度入試…A日程 計算問題3問・計算の工夫・単位量あたりの計算/B日程 計算問題3問・計算の工夫・速さの計算
2021年度入試…A日程 計算問題4問・単位量あたりの計算/B日程 計算問題4問・虫食い算
2022年度入試…A日程 計算問題5問/B日程 計算問題5問
2023年度入試…A日程 計算問題5問/B日程 計算問題5問
2024年度入試…A日程 計算問題5問/B日程 計算問題5問
最近の傾向は、「前半部分」で確実に点数を取りにいく、「後半部分」でできる問題を見極めてコツコツ取りにいくという傾向になっています。
ただ、大問1の計算問題で複雑な計算を必要とする問題が出されたり、大問2の小問集合で少し手こずりそうな問題が出されたりしているので、きちんと捨て問を見極め、確実に取れる問題をしっかりと正解にすることが非常に重要です。
近年、途中式または説明を書く問題が出されることがありましたが、今年度は説明する問題は出されませんでした。
A日程 | B日程 | |||
---|---|---|---|---|
大問番号 | 小問数 | 内容 | 小問数 | 内容 |
[1] | 5 | 計算問題 | 5 | 計算問題 |
[2] | 5 | 小問集合 | 5 | 小問集合 |
[3] | 3 | 約束記号 | 4 | 平面図形の面積と比 |
[4] | 4 | 整数の性質 | 5 | 水量変化とグラフ |
[5] | 4 | 立体の体積と表面積 | 3 | 立体の切断 |
理科 出題形式
(80点満点・40分)
大問4問、小問33問。(B日程、C日程は国語・算数のみ)
大問4問で、 物理・化学・生物・地学から各1問という問題構成は例年通りでした。
難易度としては昨年はやや高く、合格者の平均が80点満点の40点となりましたが、今年度は例年どおりの難易度にもどりました。
問題の難易度は、基本から標準的な問題、少し難易度の高い問題までさまざまな問題が出題されます。
そのために、基本から標準の問題をしっかり解き切ることで、合格点にたどり着くことができる問題構成になっています。
A日程
大問番号 | 小問数 | 内容 |
---|---|---|
[1] | 8 | セミについての問題 |
[2] | 8 | もののとけ方についての問題 |
[3] | 7 | てこのつり合いについての問題 |
[4] | 10 | 月の満ち欠けについての問題 |
社会 出題形式
(80点満点・40分)
大問3問で小問数は39問。(B日程、C日程は国語・算数のみ)
大問1は東日本を中心とした地理の総合問題です。
統計表から都道府県や国を特定する問題など、資料の分析および総合的な知識が必要な問題が出されました。
大問2は歴史総合問題です。
選択問題が中心で正誤選択、正誤の組み合わせ、並びかえなど多様な形式となっています。
人物名などの語句の書き取りは例年通り漢字指定が多いです。
大問3は政治分野を中心に出題されました。
選択問題が多く、明らかに正しいもの、 または誤っているものを素早く判断できる知識や読解力が求められます。
大問番号 | 小問数 | 内容 |
---|---|---|
[1] | 12 | 北陸新幹線をテーマとした国土、気候、地域の特徴、産業、貿易に関する問題 |
[2] | 20 | 日本のお札をテーマとした縄文時代から昭和時代の歴史総合 |
[3] | 7 | 日本国憲法、選挙、内閣、裁判所、財政に関する問題 |