奈良学園登美ヶ丘中学校
令和5年度(2023年度)出題形式について

令和5年度(2023年度)入試

国語 出題形式・傾向

(120点満点・60分)

1.「字数」が大きな特徴

問題文も、選択肢の文も、記述の指定字数も、とにかく分量が多いのが特徴の一つです。

特に「論説文」では、段落単位で論旨をきちんとつかむことと同時に、文章全体の論旨をつかむことが必要になってきます。

選択肢問題は冷静に、「この選択肢全体で言っていることは正しいか」「選択肢のこの部分は本文内容と合っているか」という視点で読んでいくことで正解にたどり着けます。

2.解答要素の多い記述問題

日程によっては「60~100字程度の記述問題」が出題されます。

そのような長く解答要素の多い記述問題については、「本文のいくつかの部分の内容を結びつける」「自分の言葉で補足する」ことが必要であり、難易度は高めです。

大問1本文内容物語文(『ギフト、ぼくの場合』今井恭子)
問1言葉の意味(選択肢問題2問)
問2傍線部の心情理由としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問3傍線部の登場人物の心情としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問4傍線部の理由説明としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問5傍線部の具体的な説明(30字以内の記述問題)
問6傍線部の理由説明としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問7傍線部の時の登場人物の心情説明(100字以内の記述問題)
大問2本文内容論説文(『〈自分らしさ〉って何だろう?』榎本博明)
問1空所に入る接続語としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題4問)
問2空所に入る表現としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題2問)
問3傍線部の理由説明としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問4傍線部の例としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問5(1)欧米人と対照的な日本人の自己のあり方を説明する(指定された段落のことばを用いて、90字以内で記述する問題)
問5(2)傍線部の具体的な説明(50字以内の記述問題)
大問3問1漢字の読み(4問)
問2漢字の書き(6問)

算数 出題形式・傾向

(120点満点・60分)

昨年から大問1の傾向が若干変わり、計算問題以外の問題がなくなり、計算問題が5問に増えました。

内容は、比較的標準的な問題であった。

<大問1の内容>

2019年度入試…A日程 計算問題3問・規則性・約束記号/B日程 計算問題3問・計算の工夫・時間の計算

2020年度入試…A日程 計算問題3問・計算の工夫・単位量あたりの計算/B日程 計算問題3問・計算の工夫・速さの計算

2021年度入試…A日程 計算問題4問・単位量あたりの計算/B日程 計算問題4問・虫食い算

2022年度入試…A日程 計算問題5問/B日程 計算問題5問

2023年度入試…A日程 計算問題5問/B日程 計算問題5問

最近の傾向は、「前半部分」で確実に点数を取りにいく、「後半部分」でできる問題を見極めてコツコツ取りにいくという傾向になっています。

ただ、大問1の計算問題で複雑な計算を必要とする問題が出されたり、大問2の小問集合で少し手こずりそうな問題が出されたりしているので、きちんと捨て問を見極め、確実に取れる問題をきちんと正解にすることが非常に重要です。

近年、途中式または説明を書く問題が出されることがありましたが、今年度は、説明する問題は出されませんでした。

A日程B日程
大問番号小問数内容小問数内容
[1]計算問題計算問題
[2]小問集合小問集合
[3]サイコロ図形の移動
[4]推理算場合の数
[5]図形の移動面積と辺の比

理科 出題形式・傾向

(80点満点・40分)

大問4問、小問34問。(B日程,C日程は国語・算数のみ)

大問4問で、物理・化学・生物・地学から各1問という問題構成は例年通り。

難易度としては例年よりやや高く、合格者の平均が80点満点の40点となりました。

大問1や大問4の科学的思考力を問う問題や、大問2の計算問題など比較的難易度の高い問題が出題されたことが難易度を上げる原因になったと考えられます。

例年6割以上をとることが合格ラインとされていたが、今年度は、5割取ることが目標になったこともあり、確実に解くことのできる問題を得点に結びつけた生徒が合格したのではないかと考えられます。

A日程

大問番号小問数内容
[1]コイルモーターについて
[2]水溶液と金属
[3]10生物どうしのつながり
[4]太陽の1日の動きと1年の動き

社会 出題形式・傾向

(80点満点・40分)

大問3問で小問数は40問。(B日程、C日程は国語・算数のみ)

大問1は長野県、神奈川県、福井県に関する地理の総合問題です。

統計表から都道府県や国を特定する問題など、資料の分析および総合的な知識が必要な問題が出されました。

大問2は歴史総合問題。

選択問題が中心で正誤選択、正誤の組み合わせ、並べかえなど多様な形式となっています。

教科書・資料集で示されている平城京の見取り図の読み取りが出題されました。

人物名などの語句の書き取りは例年通り漢字指定が多いです。

大問3は2022年度の時事問題に関連する、政治や国際関係について出題されました。

選択問題が多いが、明らかに正しいもの、または誤っているものを素早く判断できる知識や読解力が求められます。

大問番号小問数内容
[1]14日本の国土,気候,地域の特徴,産業,貿易に関する問題
[2]18縄文時代から昭和時代の歴史総合
[3]2022年に起きたできごとをテーマとした日本国憲法,国会・内閣・裁判所,国際連合,世界情勢に関する問題

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