奈良学園中学校
令和5年度(2023年度)出題形式

令和5年度(2023年度)入試

【国語】

(150点満点・60分)

1.「字数」が大きな特徴

問題文も、選択肢の文も、記述の指定字数も、とにかく分量が多いのが特徴の一つです。

特に「論説文」では、段落単位で論旨をきちんとつかむことと同時に、文章全体の論旨をつかむことが必要になってきます。

選択肢問題は冷静に、「この選択肢全体で言っていることは正しいか」「選択肢のこの部分は本文内容と合っているか」という視点で読んでいくことで正解にたどり着けます。

2.解答要素の多い記述問題

日程によっては「60~80字程度の記述問題」が出題されます。

そういった、長く解答要素の多い記述問題については、「本文のいくつかの部分の内容を結びつける」「自分の言葉で補足する」ことが必要であり、難易度は高めです。

大問1本文内容物語文:(『宙ごはん』町田そのこ)
問1空所に入れる言葉としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問2傍線部の言葉の意味としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問3傍線部のような態度をとった理由の説明(40字以内の記述問題)
問4傍線部の原因としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問5登場人物が望んでいたことの説明としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問6傍線部の態度の結果、どのような状況を招いたかを答える(25字程度の書きぬき問題)
問7傍線部の具体的な説明(解答欄の形に合うように記述する問題)
問8傍線部における登場人物の心情としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
大問2本文内容論説文:(『やらかした時にどうするか』畑村洋太郎)
問1空所に適切な漢字一字を入れて、慣用的表現を完成させる問題
問2傍線部の具体的な説明(空所補充式で、20字以内で埋める記述問題)
問3傍線部の具体的な説明(40字以内の記述問題)
問4傍線部の具体的な説明としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問5「過程」という意味の外来語としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題)
問6会話文を読み、本文の筆者の主張を正しく踏まえていない生徒を選ぶ(選択肢問題)
問7傍線部の理由を答える(空所補充式で、20字程度で埋める記述問題)
大問3(A)問1四字熟語(選択肢問題)
(A)問2慣用的表現(生き物の名前をひらがな三字で答える)
(A)問3語句の意味(選択肢問題)
(A)問4語句の意味(選択肢問題2問)
(B)漢字の書き(8問)読み(2問)

【算数】

例年、大問1は計算問題、大問2は小問集合、大問6は規則性や数の性質の問題が出されています。

問題の難易度は、年度・日程によってかなりばらつきがあります。

大問2の小問集合においても、難しい問題が例年出されていますが、最近の傾向として、大問1の計算問題でも難しい問題が出されています。

今年の入試においても、各日程で大問1の計算問題のレベルにばらつきがありました。

A日程の計算問題が、一番難易度が高く、どのように工夫すればよいのか気づけなかった生徒も多かったと思われます。

A日程B日程C日程
大問番号小問数内容小問数内容小問数内容
[1]計算計算計算
[2]小問集合小問集合小問集合
[3]円柱と円すい速さと比旅人算
[4]ニュートン算倍数と約数の利用容積
[5]四角形の面積食塩水立体の切断
[6]規則性(回文数)規則性(領域)規則性(図形の折り曲げ)

【理科】

(100点満点〈3科受験および医進は150点満点に換算〉・40分)

A日程、B日程とも大問7問、小問は40問前後。

(C日程は国語・算数のみ)

物理:化学:生物:地学=2:2:2:1の割合で出題される。

小問数は50問前後(A日程48問、B日程45問)を40分で行うため、時間配分が重要になってきます。

今年度は例年と比べて、やや計算問題は減少したように思われますが、A日程の電流回路やB日程のてこのつり合いなどは難問も出題されており、問題の取捨選択も重要なポイントになってきます。

難易度としては、A日程の合格者平均が59.8点と例年並みだったのに対して、B日程が74.3点とかなり難易度が下がりました。

基本から標準的な問題をよりしっかりと取り切る力が重要な入試になったと考えられます。

A日程

大問番号小問数内容
[1]節足動物、特定外来生物の被害について
[2]植物について
[3]太陽の動き
[4]いろいろな金ぞくの性質
[5]状態変化・気体の性質・もののとけ方・熱の伝わり方など
[6]電流回路
[7]てこ・輪軸について

B日程

大問番号小問数内容
[1]10水よう液の性質
[2]メダカについて
[3]てこのつり合い
[4]自然の中をめぐる水について
[5]水の状態変化
[6]電磁石
[7]植物の種子のつくりとはたらき

【社会】

(100点満点・40分)

A・B日程共に大問3問、小問は60問前後。

(C日程は国語・算数のみ)

地理分野は日本の国土、気候、産業、貿易、地域の特徴など幅広い単元が出題されました。

統計を示した表や地図の読み取りが多く、学校の教科書や地図帳の確認も必要です。

歴史分野はA日程、B日程ともに幅広い時代の知識が必要となります。

例年通り、人物名などの語句の漢字指定が多数出題されました。

公民分野はA日程では沖縄復帰50年やこども家庭庁設置など、時事的な内容に関連する問題が出されました。

A日程

大問番号小問数出題内容
21「日本の人口の変化」をテーマとした歴史総合
24日本の地域の特徴,気候,産業,貿易など地理総合
202022年4月から7月のできごとに関する公民総合

B日程

大問番号小問数出題内容
27飛鳥時代から大正時代の歴史総合
22「日本の国土」をテーマとした地理総合
18地理・歴史・公民の融合問題

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