京都教育大学附属桃山中学校
出題形式

令和6年度(2024年度)一般学級学力検査

国語科検査 出題形式

(40点満点・40分)

1.「物語文」「論説文」「作文」の3本柱

構成については直近6年で変更なく「物語文+論説文+作文」です。

「詩」「短歌・俳句」の出題例はありません。

2.設問数が多く、「時間配分」が大きな鍵となる

試験時間40分に対し、 20問の小問(そのうち4問が記述問題)と1問の作文問題であるため、「時間配分」のハードルがかなり高くなっています。

時間内に全問を解き切る対策が必須です。

3.記述と記号問題の配点は「ほぼ差がない」が、作文の配点は大きい

設問数が多いため、記述問題であっても配点は1~3点ほどであり、記号問題とほぼ差がつきません。

よって、記述問題では「完璧に書こうと考えすぎるのではなく、ポイントを押さえてスピーディーに書く」ことが求められます。

一方、作文問題は7~10点と大きな配点になっているため、「試験時間内に作文まで書き切れるかどうかが合否を左右する」と言っても過言ではありません。

4.作文は「課題解決型」という方向性

前年の「あなたは何のために働きたいか? どのような仕事をしたいか?」という出題に続き、「あなたは、どうするか?」を問う作文でした。

「自分を取り巻く状況に向き合い、自分がとるべき行動を考える」という思考力が求められています。

大問1本文内容物語文(村上しいこ『あえてよかった』より)
キッズクラブの「先生」である語り手が子どもたちから学びを得る内容
問1部首名(「空」の部首をひらがなで答える)
問2漢字(読み1問・書き1問)
問3「彼女たち」が指す人物(選択肢問題)
問4登場人物の行動理由を説明した文の空所補充(記述問題・50字以内)
問5登場人物の行動理由(選択肢問題)
問6本文中の空所(会話文)の補充(書き抜き問題)
問7係り受け(被修飾語を答える)(選択肢問題)
問8登場人物の心情説明(選択肢問題)
問9登場人物の行動の理由を説明した文の空所補充(記述問題・35字以内)
問10登場人物の心情説明(選択肢問題)
大問2本文内容論説文(小川仁志『中高生のための哲学入門』より)
「他者とともに生きること」について考えさせる哲学的内容
問1漢字の読み書き(書き1問・読み1問)
問2傍線部の具体例としてあてはまらないもの(選択肢問題)
問3接続語の補充(選択肢問題)
問4傍線部の理由を「不安定性」という語を用いて書く(記述問題・50字以内)
問5本文の空所補充(選択肢問題)
問6傍線の結果として実現できることの説明(記述問題・25字以内)
問7傍線部を具体的に説明した文の空所補充(書き抜き問題)
問8傍線部の結果としての良い点・悪い点をまとめた表の空所①・②の補充(書き抜き問題)
問9傍線部と同内容の表現(書き抜き問題)
問10筆者の主張(選択肢問題)
問11【作文】「『誰かと、あるいは集団とうまくいかない』と思った場合にどのようにして状況をよりよくするか」について自分の考えを書く。(200~250字以内)

算数科検査 出題形式

(40点満点・40分)

1.重要単元は4つの単元

① 規則性に関する問題
② 速さに関する問題
③ 平面図形に関する問題
④ 場合の数に関する問題

この4つの単元については、近年よく出されている問題です。

基本的な内容が多いですが、問題数がかなり多く、試験時間が短いので、時間配分に注意する必要があります。

規則性に関する問題で、 今年度、 初めて説明する問題が出されましたが、 1行程度で答える問題だったため、 難易度はそれほど高くありませんでした。

2.大問2の小問集合は4年生の内容も出題される

大問2の小問集合では小4で学習する大きな数・概数・面積の単位変換などがよく出題されます。

他にも多角形の角度や対角線の本数・人口密度・対称図形など幅広く出題されます。

3.グラフを使った問題がよく出される

速さや水量変化の問題は、グラフを使った問題がよく出されます。

今年度はグラフの問題は出ませんでしたが、 今後も出題される可能性が高いです。

4.大問1の計算問題では、くふうが必要な問題も出される

最近では、大問1の計算問題でくふうが必要な問題がよく出されており、今年度も出題されました。

難易度も徐々に上がってきているので、 私立中学校で出題されるような計算問題も解けるようにしましょう。

大問番号小問数内容
[1]計算問題
[2]10小問集合
[3]約数の利用
[4]速さ
[5]合同な図形
[6]場合の数
[7]フィボナッチ数列(説明問題あり)
[8]旅人算

理科検査 出題形式

理科・社会合わせて40分、40点満点。
理科は15分~20分程度、20点満点。

20分で20問、すべて記号選択の問題になっていることもあり、ややこしい選択肢も多く見られます。

選択肢のグループ分けや、選択肢の間違っている部分を見つけ、消していくというような作業をしながら解いていく必要があります。

今年度は、 物理5問、 化学5問、 生物5問、 地学5問と、4分野が均一に出題されました。

大問番号小問数内容
[1]小問集合(正誤問題)
[2]電磁石について
[3]流れる水のはたらきについて
[4]だ液のはたらきについて
[5]もののとけ方について

 

社会科検査 出題形式

理科・社会合わせて40分、40点満点。
社会は20分程度、20点満点。

地理分野7問、 歴史分野10問、 公民分野3問の合計20問で、 うち5問が短文形式の記述問題(地理2問、歴史3問)が出され、2023年度に比べて2問増加しました。

地理分野は日本の国土や産業など、 テーマをしぼって出題される傾向があります。

歴史分野は幅広い時代の人物や出来事についての正誤問題などが出されやすいです。

公民分野は日本国憲法や基本的人権などについて出題されやすいです。

地理・歴史・公民分野共にグラフや図、 写真などの資料が多用されるので、 その読解力も求められます。

大問番号小問数内容
[1]飛鳥時代から明治時代の歴史と日本国憲法の三大原則
[2]日本の農業、弥生時代と奈良時代に関する問題
[3]日本の気候と河川の特徴、長篠の戦いの工夫、参政権

過去の出題形式

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