第1話「イメージング力をつけましょう!」

小学校4年生や5年生になると、「算数が急に難しくなった…!」 という声をよく聞きます。
特に中学受験を考えるご家庭では、図形の問題や文章題が増え、そこでつまずいてしまうお子さんが多くなります。

なぜ、急に難しく感じるのでしょうか?

その大きな理由の一つが、「頭の中でイメージする力(=イメージング力)」の不足です。

🧠 イメージング力がないと、どうなる?

たとえば、次の問題を考えてみましょう。

「1辺が4cmの正方形があります。この正方形を横に2つ並べたとき出来る図形の周りの長さは?」

計算が得意なお子さんなら、「4cm × 4辺 × 2個 = 32cm」と計算するかもしれません。
しかし、実際に図を描いてみると、2つの正方形がくっつく部分があるため、答えは32cmではないことがわかります。

「頭の中で図を思い浮かべることができないと、間違えやすい」 典型的な問題ですね。

これは文章題でも同じです。

「りんごが6個あります。3人で同じ数ずつ分けると、1人何個ずつになりますか?」

この問題、文章を読んだだけで「6 ÷ 3 = 2」とすぐに解けるお子さんもいますが、
頭の中で「6個のりんごを3つのグループに分ける」イメージができないと、
「3人で6個のリンゴを分けます。」という文章に変わるだけで、3÷6 としてしまったりします。

👦 低学年のうちに、イメージング力を鍛えよう!

低学年のうちは、計算問題をたくさん解けば、それなりに点が取れる時期です。
しかし、4年生くらいからは「式を立てる力」が必要になり、急につまずくケースが増えてきます。

つまり、「考える力(イメージング力)」を育てておくことがとても大切!

「4年生から塾に通わせようかな…」と考える方も多いですが、
実は、イメージング力をつけるなら、もっと早い時期からのほうが効果的です。

脳が柔らかい低学年のうちに、「考える楽しさ」や「イメージする習慣」を身につけると、
その後の学習がスムーズに進むだけでなく、算数が得意になる土台が作られます!

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