3月22日に

奈良県教育委員会が

「奈良県立高等学校入学者選抜の改善について（骨子）の概要」

を発表しました。

これにより

今年の新中学1年生から

奈良県公立高校の受験において

以下の変更点が行われます。

①一般選抜と特色選抜を共通選抜に一本化

現行制度では

・2月中旬に特色選抜

主に専門学科・特色のあるコースの

学校を対象に

「3教科＋学校独自問題や面接」の入試

・3月上旬に一般選抜

主に普通科の学校を対象に

「5教科」の入試

を実施していますが

新制度では

3月上旬に共通選抜を行い

原則すべての学校が

「5教科」の入試を行います

②第2希望校申告の導入

現行制度では

第1希望の学校のみ出願できましたが

新制度では

第2希望の学校まで出願が

可能になります。

ただし、

基本的には

出願者が募集人員に満たない

学科・コースについて

第2希望者の合否判定が行われます。

一方で

専門学科や特色あるコースについては

出願者が募集人員を満たしている場合でも

募集人員の一部について

第2希望者を含めた合否判定を

行うことができるようになります。

③内申点が中1から対象

現行制度では

中2通知表：45点＋中3通知表：90点

が入試で使われますが

新制度では

中1通知表：27点＋中2通知表：27点＋中3通知表：90点

が入試で使われるようになります。

さらに

中1・中2で使用されるのは

観点3「主体的に学習に取り組む態度」

のみになります。

主体的に学習に取り組む態度とは

・粘り強い取り組みを行おうとする

知識及び技能を身につけたり、思考力・表現力・判断力などを身につけたりすることに向けて粘り強く取り組むこと

・自ら学習を調整しようとする

自分の学習状況を把握して学習の進め方について試行錯誤すること、学習に対して自分自身をやる気にさせること、他者とのかかわりの中で自らの学習を望ましい方向に向かわせること

（例）適切な目標設定、一段上の目標設定、具体的な目標設定、中長期的な目標設定、計画立て、学習方法の確立、学習状況の記録や振り返り、他者から教わること、仲間同士で学びあうこと、モノの整理を行うことなど

の2つの要素からできています。

具体的に何を評価されるのか？

奈良県教育委員会発表の資料では

評価する項目の例として

以下の項目があげられています。

・ノートやレポート等における記述

・授業中の発言

・教師による行動観察

・生徒による自己評価や相互評価等の状況を教師が評価を行う際に考慮する材料の一つとして用いる

※「知識・技能」や「思考・判断・表現」の観点の状況を踏まえたうえで評価を行う。　

（例えば、ノートにおける特定の記述などを取り出して、ほかの観点から切り離して「主体的に学習に取り組む態度として評価することは適切ではない。）

したがってここまでの内容をまとめると

・中1から内申点が入る

中2になってから勉強を頑張っても遅いです。

しっかりと中1から高校受験に向けて

しっかり準備をしていく必要があります。

さらに、中1から内申点が入るということは

小学生のころから学習習慣や勉強方法を

習得していく必要があります。

・原則5教科受験になる

「理科・社会は後回し」という考え方は

通用しなくなります。

中1のころから理科・社会の

学力を高めていくことが

第1志望校合格の可能性を高めてくれます。

・テストは無関係ではない

中1・2のときは

「主体的に学習に取り組む態度」のみ

評価されるので「テストの点数は関係ない」

と勘違いされる方もいるかもしれませんが

「ほかの観点から切り離して

『主体的に学習に取り組む態度』

として評価することは適切ではない」

と奈良県教育委員会は発表しています。

さらに、中3になれば結局テストの点数が

評価されるため

それまでに

学習習慣や勉強方法を確立することが

求められます。

これは中3の1年間だけ頑張れば

身につくものではありません。

そのため、KECゼミナールでは

①勉強の仕方の指導

②学習習慣を身につける「毎日課題」

③自ら目標・計画を立てる「ロードマップ」 

を行っています。

ご興味がある方は

ぜひ一度お問い合わせください。

まずはお気軽にお問合せください！

2024年度中学入試合格実績