大阪教育大学附属天王寺中学校(大教大天王寺)の入試情報
入試情報
大阪教育大学附属天王寺中学校(大教大天王寺)の入試対策の特徴
大阪教育大学附属天王寺中学校の入学適性検査は1次テスト・2次テストに分けて実施され、1次テストに合格した生徒のみが2次テストに臨むことができます。
2022年度入試より、2次テストの形態が変更されましたが、1次テストでは国算の学力が試されることには変わりありません。
※2022年度入試問題は、入試当日に回収され公開されていません。そのため、これまでの傾向と2022年度入試の出題内容について生徒への聞き取り調査を実施いたしました。
大阪教育大学附属天王寺中学校
令和5年度(2023年度)入試結果について
定員と倍率
募集人数は、大阪教育大学附属天王寺小学校からの進学者を含めて、144名でした。
以下、令和5年度(2023年度)一般入試の結果です。
男子 | 女子 | 合計 | |
---|---|---|---|
志願者数 | 191名 | 169名 | 360名 |
1次テスト受験者数 | 185名 | 163名 | 348名 |
1次テスト合格者数 | 125名 | 96名 | 221名 |
1次テスト実質倍率 | 1.48倍 | 1.69倍 | 1.57倍 |
2次テスト受験者数 | 125名 | 95名 | 220名 |
2次テスト合格者数 | 62名 | 49名 | 111名 |
2次テスト実質倍率 | 2.01倍 | 1.93倍 | 1.98倍 |
合格者平均点
入学者の選抜は、1次テストの「国語」「算数」、2次テストの「検査1~3」が行われました。
1次テスト合格者平均点 | 64点/120点 |
2次テスト合格者平均点 | 214点/330点 |
上記の通り、1次テストは120点満点のところ、合格者平均点が64点。
2次テストは330点満点のところ合格者平均点が214点となりました。
大阪教育大学附属天王寺中学校
入学者の選抜方法について
1次テストにて、「国語」「算数」を実施。
2次テストにて「検査Ⅰ」「検査Ⅱ」「検査Ⅲ」を実施。
大阪教育大学附属天王寺中学校の入学適性検査は1次テスト・2次テストに分けて実施されます。
1次テストに合格した生徒のみが2次テストに臨むことができます。
大阪教育大学附属天王寺中学校
令和5年度(2023年度)出題形式
国語について
試験時間:30分
点数:60点満点
【国語】 ※試験時間は「30分」 | |||
大問番号 【ジャンル】 | 設問 | 出題内容 | 受検者に求められる力 |
大問1 【論説文】 | 問1 | 【記号】3つの空所に入る接続語の組み合わせとして適切なものを選ぶ | 基本的な接続語問題の解法理解を求めるが、 簡単なものに飛びつかず、きちんと全ての空所について点検する姿勢が必要。 |
問2 | 【記述】指示語の指す内容を10字以内で書く | 基本的な指示語問題の解法理解を求めるが、 解答に必要な要素を過不足なく入れないと、 満点にはならないような問題設定である。 | |
問3 | 【記号】3つの空所に入る言葉として、適切なものを選ぶ ※空所に入る言葉は「直前に書かれているアンケート結果の文章から判断できる内容」に関係している | 直前に書かれている内容と選択肢の内容を照合して、文脈に合うものを見極める力。アンケート結果として提示されている複数の数値情報のそれぞれを組み合わせて、物事を判断する力。 | |
問4 | 【記述】傍線部の内容の詳細について、60字以上80字以内で説明する | 本文全体を通した筆者の主張を理解し、解答に必要な要素を過不足なく記述する力。 | |
問5 | 【抜き出し】本文を大きく2つの 意味上のまとまりに分けた時の後半部分の最初の3字を答える | 段落ごとの「話題」を意識して、本文全体の「展開」を理解する力。 | |
問6 | 【記号】本文の内容として正しいものを「すべて」選ぶ | 「すべて」選ぶ方式の本文内容一致の問題は、 この中学校の入試における鉄板問題である。 本文全体を通した筆者の主張を理解し、選択肢の内容と照合して、適切なものを見極める力。 | |
大問2 【知識領域】 | 小問 5問 | 【記号】提示された会話文中の空所に入る「ことわざ」「慣用句」として、適切なものを選ぶ | ことわざ・慣用句の意味はもちろん、用例までを理解していることが求められる。また、会話文の内容を把握する読解力も必要。 |
大問3 【作文】 | 「( )けれど【 】」の空所に反対の意味の言葉を入れてタイトルを作り、自分の経験と考えをふまえて作文(160~200字) | 「大きいけれど小さい」という例に合わせて、タイトルを考える思考力と対義語の知識、自分の経験とそれに関連する考え(=単なる感想ではなく、学びなどが望ましい)を「相手に伝わる形で・具体的に」「短時間で」書く作文力。 |
<出題傾向と対策>
①「論説文」における読解力が必要 ~短時間でも、速く・正確に~
30分という短い時間の中で、作文問題を含む多くの設問を処理しなければいけないため、「速く・正確に解く」ことが求められます。
②様々な出題のされ方をする「知識領域」 〜幅広い対策を心掛けて~
今回は「ことわざ・慣用句」が出題されましたが、いつでも同じような出題とは限りません。
「音読み・訓読み」や「同音(同訓)異義語」の知識と関連させる形で、漢字の書き取り問題が出題されたり、「熟語 の組み立て」「俳句の鑑賞」などが出題されたりと、知識問題の傾向は多岐にわたると言ってよいでしょう。
また、漢字問題一つとっても、単なる書き取りの問題ではなく、年度によっては複雑な条件が提示されることもあります。
③ 傾向が予想しにくい「作文問題」は論理的思考+現場対応力が鍵!
毎年、作文問題のテーマは大きく変わるため、出題の予想を事前に立てることは非常に難しいですが、それは同じ会場にいる受験生全員に言えることです。
まずは周りと差が開かないように、「どんなテーマであっても、最後まで条件を守りながら、時間内に『必ず』作文を書き切る」ことを意識しましょう。
算数について
試験時間:40分
点数:60点満点
【算数】 ※試験時間は「40分」 | |||
大問 | 設問 | 出題内容 | 受検者に求められる力 |
1 | (1) | 「ポンド」「シリング」「ペンス」といった通貨の計算 | はじめて見る通貨の計算の仕方を問題文を読んで意味を理解し、正しく計算をする力 |
(2) | |||
2 | (1) | 東町と西町を一定の速さで進む3人の位置関係をもとに東町と西町の距離を求める問題 | 問題文に書かれている情報を図などにかいて整理し、旅人算の考え方を用いて問題を解くために必要な時間や道のりを導き出す力 |
(2) | Bさんと同時に西町に着くようなCさんの速さを求める問題 | ||
3 | 条件に合う4桁の整数の各位の数を考え、5番目に大きい値を求める問題 | 素因数分解の考え方を用いて各位の数を求め問題の条件にあった整数を導き出す力 | |
4 | (1) | 平均値から生徒の人数を求める問題 | 「平均値」「中央値」「最頻値」といった新指導要領の内容を正確に理解し、資料の内容を正確に求める力 |
(2) | 中央値・最頻値から生徒の人数を求める問題 | ||
5 | 正方形の内側にできた正方形の面積を求める問題 | 「45°」というキーワードから直角二等辺三角形を見つけ出す力 | |
6 | 突き出し窓の開いた部分の面積を求める問題 | 問題文の絵を平面図形に落とし込み、「15°」というキーワードから30°・60°・90°の直角三角形を見つけ出す力 | |
7 | (1) | さいころの展開図の目をかき込む問題 | 問題にかかれているさいころの見取り図からさいころの目の位置関係を把握し、それをもとに問われている内容を正確に導き出す力 |
(2)① | 床に置いたさいころの見えている面の目の数の和を求める問題 | ||
(2)② | さいころを転がしたときの上の面にかかれた面の目の数の和を考える問題 |
<出題傾向>
- 数の性質を利用した問題
- 速さに関する問題
- 平面図形に関する問題
- 空間図形に関する問題
この4つの単元については、 近年よく出題されている問題です。
どれも大阪教育大学附属天王寺の算数の問題として、他の学校では出題されていない「天王寺」を象徴する問題となっています。
特に図形の問題については、作図の問題がよく出されていて、対称図形や拡大図・縮図の作図を出題するのも大阪教育大学附属天王寺の特徴の1つです。
速さの問題については、非常に難易度の高い問題が出されることも多く、正答率は低くなっていると思われます。
また毎年、現場対応力・情報処理能力が問われる問題が出されます。
2018年度 円筒分水・正十二角形の作図
2019年度 ポンドを扱った問題・事典の模式図
2020年度 ドイツ式筆算・あみだくじ・修正テープ
2021年度 インド式かけ算・小町算・三角数
2022年度 ポンド・シリング・ペンスの単位変換・突き出し窓
これまでの受験勉強でほとんど見たことがない問題に、どのように対応するのかがポイントになります。
検査Ⅰについて
【検査Ⅰ】 ※試験時間は「40分」 | |||
大問 | 設問 | 出題内容 | 受検者に求められる力 |
1 | (1) | プロペラ付きモーターが回らない回路を選び、その理由を説明する問題【理科・選択記述】 | 電流の基本知識、電気を通す物質の基礎知識をもとに、理由を説明する力が求められる。
|
(2) | 乾電池2個を使って、プロペラ付きモーターの回る速さを乾電池1個分と同じ速さにする回路を線でつなぐ問題【理科・作図】 | 電池のつなぎ方についての基礎知識とそれを図を用いて表すことのできる力が求められる。 | |
(3) | 速さ・倍数に関する問題【算数】 | 問題が理科ではなく算数の力を試されている問題であることを読みとる力と速さ・倍数の基本的な問題を解く力が求められる。 | |
(4) | 電磁石の強さと電流の強さやコイルの巻き数の関係を確かめる実験で、何と何を比べれば良いかを選ぶ【理科・選択】 | 対照実験で何と何を比べるかを理解し、選ぶことができる力が求められる。 | |
(5) | 発光ダイオードと豆電球を比べたとき、同じ電気量でどちらが長く点灯するかを確かめる実験方法を説明する問題【理科・記述】 | 指定された器具を正しく使い、順序立てて実験方法を説明する力が求められる。 | |
2 | (1) | ①4枚の雲画像のうち一番最初の日を選ぶ問題【理科・選択】 | 雲の動き方を理解し、並び替えることができる力が求められる。 |
②気象レーダーのデータから、観測日の雲画像を選ぶ問題【理科・選択】 | 気象レーダーから、雲がどこにあるかを予測し、雲画像に落とし込む力が求められる。 | ||
(2) | ①雲の動く速さを求める問題【算数】 | 地図の縮尺を利用して道のりを求め、速さを計算する力が求められる。 | |
②資料から風向きを読みとり選ぶ問題【理科・選択】 | 資料の意味を理解し、正確に読みとる力が求められる。 | ||
③3つの資料から読みとれることを選ぶ問題【理科・選択】 | 復習の資料を読み取り、そこから分かることを考え選ぶ力が求められる。 | ||
(3) | ①降水量と気温のグラフの組み合わせを選ぶ問題【算数・選択】 | グラフの特徴を理解し、選ぶことのできる力が求められる。 | |
②問題の降水量の表を、度数分布表にまとめる問題【算数・表作成】 | 数を正確に数え、度数分布表にまとめる力が求められる。 | ||
③表から土砂災害などが起こる確率の高い年度を選び、その理由を説明する問題【理科・選択記述】 | 表から、土砂災害になりやすい条件を考え、その理由を説明する力が求められる。
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<出題傾向と対策>
理科がメインで算数の要素や作図などの要素が含まれる問題構成になっていました。
重要視される点として
- 基本的知識の定着
- 実験方法を説明する力
- 実験結果や資料から結論を導き出す力
- 問題文を読み解く力(理科なのか算数の考え方が必要なのかも読み解く力)
だったように思います。
特に、実験方法の説明や資料の読みとり問題で差がついたのではないかと考えられます。
また、1(3)のように倍数の問題とは分かりにくい問題や、2(2)①のように地図を利用して距離を求めるなど比較的分かりにくい計算問題も含まれており、このような問題でも差わついたのではないかと考えられます。
検査Ⅱについて
【検査Ⅱ】 ※試験時間は「40分」 | |||
大問 | 設問 | 出題内容 | 受検者に求められる力 |
1 | (1)① | しょうゆの一世帯当たりの購入数量の変化を資料を見て説明する問題 | 資料を読み取り、表現する力 |
(1)③ | 資料の変化の原因を説明する問題 | 資料を読み取り、その変化の背景・原因について知識を活用し、考察する力 | |
(2)① | 兵庫県、群馬県、愛知県、香川県の県庁所在地名を答える問題 | 都道府県と県庁所在地の知識 | |
(2)① | 群馬県の形を選択する問題 | 都道府県の知識 | |
(2)③ | 人口密度を求める問題 | 人口密度についての知識と、求める方法 | |
(2)④ | 地形図に与えられた経路を描く問題 | 経路の文章の読解と、地図記号などの地形図に関する知識 | |
(3)① | 折れ線グラフで表す事柄に適しているものを選択する問題 | グラフの種類・特性に関する知識 | |
(3)② | しょうゆの出荷数量割合についてのグラフを作成する問題 | グラフの種類・特性に関する知識 | |
(3)③ | 発表の調査で疑問に思ったことや分らなかったことについて80字程度で原稿をつくる問題 | 地理分野の知識と資料を結びつけ、表現する力 | |
2 | (1) | 日本の小麦と大豆の輸入相手国を選択する問題 | 農業・貿易に関する問題 |
(2) | 大豆の種子に蓄えられている養分の量の変化を実験結果から導く問題。 | 実験結果をもとに、どのようなことが起こったかを考える力 | |
(3) | 大豆の成長に日光が必要なことを確かめるときに比べるものを選ぶ問題 | 対照実験の基本的な考え方を理解し、条件に合う組み合わせを選ぶことができる力 | |
(4)① | ろ過の注意点を説明する問題 | 基本的な実験での注意点を説明する力 | |
(4)② | 食塩のつくり方の空欄に適する語句を入れる問題 | 食塩のつくり方を文を読みながら考えることができる力 | |
(5) | 水溶液の性質を分類する問題 | 指示薬の基本的な知識を理解し、水溶液の性質から仲間分けをする力 | |
(6) | ピペットの使い方として正しいものを選ぶ問題 | 実験器具の基本的な使い方の知識 |
<出題傾向と対策>
主に社会や理科、算数、国語などに基づいた知識や技能、見方・考え方を働かせることとで解決される問題が出題されます。
■社会
地理分野を中心としたグラフや表などの資料から読み取れる情報を活用し、正しい選択肢を選択したり、資料の数値を分析して、その背景を思考・説明したりする問題が出題されます。
なお、記述問題は80~100字程度の比較的長い字数指定の問題も出題されます。
■理科
社会との融合問題のため、基本的な知識はもちろん、性質を調べるための実験から出題された問題や、そのために使われる実験器具の基本的な使い方なども出題されます。
また、ろ過の注意点などのような、基本的な実験の注意点や、対照実験で比べるものを選ぶなど、比較的得点が取りやすい問題が出題されておりこのような点で得点差がついたのではないかと考えられます。
検査Ⅲについて
【検査Ⅲ】 ※試験時間は「40分」 | |||
大問 | 設問 | 出題内容 | 受検者に求められる力 |
1 | (1) | 身分や国籍を証明するものを答える問題 | 国際交流に関する知識 |
(2)① | バランスの良い食事のメニューの副菜の料理名とはたらきを答える問題 | 栄養に関する知識 | |
(2)② | 食事以外の健康な体をつくるために必要なことを2つ答える問題 | 人の健康に関する知識 | |
(3) | 3つの道路標識の意味を答える問題 | 交通安全・道路標識に関する知識 | |
(4) | オリンピックの試合が無観客で行われた理由を資料を参考に説明する問題 | 資料の読み取り・考察する力 | |
(5) | 人の活動によってもたらされる経済的な効果について、具体的に例を挙げて説明する問題 | 国内外のニュースや身近な生活への興味・関心と社会活動と関連付けて考察する力 | |
(6) | オリンピックの後に開催される障害者スポーツ大会の名称を答える問題 | スポーツイベントに関する知識 | |
2 | (1) | 模様を見て、同じデザインのものを選択する問題 | 模様を観察する力 |
(2) | 模様のデザインの由来となったものを選択する問題 | 模様を観察する力 | |
(3) | 環濠集落が生まれた日本の様子と世界の様子を選択する問題 | 環濠集落が生まれた時代が弥生時代であるという知識 | |
(4) | 南蛮貿易に関する文から、同時代の人物を選択する問題 | 問題文から歴史語句を考察し、同時代の人物や出来事を考察する力 | |
(5) | 江戸時代の対外政策と文化に関する穴埋め問題 | 江戸時代の鎖国政策・開国と化政文化に関する知識 | |
3 | (1)① | 指定された音符記号の名称を答える問題 | 音部記号の知識 |
(1)②③ | 指定された音符の名称を答え、同じ長さの休符を選択する問題 | 音符と休符の知識 | |
(1)④ | 「ふるさと」の指定された場所の歌詞を書く問題 | 「ふるさと」など教科書に掲載されている文部省唱歌に関する知識 | |
(1)⑤ | 「ふるさと」の指定された場所の音符と歌詞を書く問題 | 「ふるさと」など教科書に掲載されている文部省唱歌に関する知識 | |
(1)⑥ | 「ふるさと」の調を選択する問題 | 「ふるさと」など教科書に掲載されている文部省唱歌に関する知識 | |
(1)⑦ | 「ふるさと」と同じ拍子の文部省唱歌を選択する問題 | 「ふるさと」など教科書に掲載されている文部省唱歌に関する知識 | |
(1)⑧ | 「ふるさと」がつくられた当時の日本の生活の変化について、指定語句を用いて説明する問題 | 大正時代の社会運動と社会の様子に関する知識を活用し、表現する力 | |
(2) | 日本の国際連盟加盟から脱退までの出来事を選択する問題 | 大正時代から昭和時代前半までの知識と理解力 | |
(3) | 昭和時代の日本の様子を4つ選択し、古い順に並べ替える問題 | 昭和時代の出来事の知識と理解力 | |
4 | 絵を見て、現実にありえない点を説明する問題 | 絵の観察力や技法に関する知識 |
<出題傾向>
主に社会や家庭、体育及び、図工、音楽などに基づいた知識や技能、見方・考え方を働かせることで解決される問題が出題されます。
■家庭、体育、及び図工、音楽
日常生活や時事的な問題(2022年度入試では東京オリンピック)を全体のテーマとして出題されます。
家庭は衣食住、体育は身の回りの安全などに関する問題が出題。
図工は絵の鑑賞、音楽は従来までも出題されていた音楽記号などに加え、文部省唱歌の歌詞や拍子など、幅広い音楽に関する知識の問題が出題されます。
■社会
2022年度入試では歴史分野が出題されました。
時代の特徴・出来事に関する知識を問う問題や記述問題が出題されます。
また歴史に関するグラフや表・写真などの資料を分析して、その背景を思考・説明したりする問題も出題されます。
大阪教育大学附属天王寺中学校
入試対策ポイント
国語 入試対策
■論説文について
文章を読み進めている段階で、本文の「話題・展開・筆者の主張」がある程度、すでに整理できているようにするためには、「本文の論旨をつかむこと」を普段から意識して、練習を積み重ねる必要があります。
また、記述問題では、質問文に答えるために必要な解答要素は「過不足なく」入れることが求められますが、考えすぎて時間がかかってしまったり、何も書けなかったりするようであれば、「解答の方向性」を合わせにかかり、分かるところまでを記述して△を狙う、という学習習慣も同時に身につけていきましょう。
■知識領域について
問題文を丁寧に読み、提示された条件や例などを見落とさないよう、質問文へのマーキングも徹底した上で、「学習範囲を絞ることのない、幅広い対策」が求められます。
■作文問題について
時間内に必ず作文を書ききるために、質問文で求められている内容を丁寧に整理し、それに対する自分の立場や主張、体験、学びなどを、明確に決めることが重要です。
さらに、その決定内容を「項目ごとに論理立てて説明」することで、問われている内容から大きく外れることのない作文を短時間で書き切る「現場対応力」が発揮できます。
以上の事柄を意識して、日々、作文練習に励んでいきましょう。
算数 入試対策
対策として、基本的な受験算数の知識を持っておくことは当然ですが、現場での情報処理能力が問われる問題を数多く出する学校であるため、普段から丁寧な作業をしていく必要があります。
粘り強く取り組む姿勢を身に付けることと、情報整理の仕方を学んでいくことが合格への鍵となります。
また、作図の問題においても、図形の性質をきちんと理解していないとかけない問題も多く出され、コンパスや分度器などを使って図形をかく問題も出されるため、道具の使い方もきちんと理解したうえで、演習を通して経験値を上げていく必要があります。
検査Ⅰ 入試対策
基礎的な理科の知識を持っておくことはもちろん重要ですが、実験方法を説明する問題や資料を読みとる問題なども数多く出題されています。
普段から、「なぜこうなるのか」や「どのように実験するか」などを書いて勉強をするという習慣をつけることによってこれらの力をのばしていく必要があります。
また、モーターの回転を使った倍数の問題や、地図の縮尺を利用して距離を求めて速さを計算するなどの、現場対応問題も出題されています。
普段からマーキングを徹底し、問題の情報を整理する習慣が必要となります。
検査Ⅱ 入試対策
■社会
対策として、基礎的な知識を定着させ、それを活用して資料で表されていることの背景を理解することが必要です。
地理分野においては都道府県や地域の特徴(自然・産業など)を総合的に結びつけ、短文で説明する練習が効果的。
また、学校の教科書をよく読み、単元で登場する資料にも目を通して、単元と資料を結びつけて理解することも重要です。
■理科
対策としてまず、基本的な知識や基本的な実験・実験器具の使い方などの定着が必要になってきます。
教科書レベルの実験方法や実験器具の使い方などを書いて、説明する練習をするのが効果的です。
また、問題の条件をしっかり読み取り、問題の条件に合っているかの確認が必要になってきます。
普段から、マーキングをはじめ、問題の条件を整理する習慣をつけておく必要があります。
検査Ⅲ 入試対策
各科目に共通して重要なことは、学校の教科書を熟読することです。
教科書に記載されている作品や知識と、日常生活と結びつけて理解します。
また、図工の絵の鑑賞については、教科書の絵を見て、「表現技法」「感じたこと」などを文章で表現する練習が必要です。
表現力は音楽の鑑賞でも求められる力であるため、特に文部省唱歌に関する「歌い方」などについて短文でまとめる練習も必要です。
社会の歴史分野に関しては、時代ごとの人物や出来事を年表を参考に整理し、歴史上の流れを認識する力が求められます。
そのため、並べかえの問題を多く練習することが効果的。
時事問題については、最近は出題されていませんでしたが、問題構成の変更に伴い、総合テーマとして扱われる可能性があるため、特に「環境」「平和」「SDGs」などのテーマには関心を持っておくほうがよいでしょう。
KECの大阪教育大学附属天王寺中学校
対策講座・模試情報
大阪教育大学附属天王寺中学校の入試を突破するための取り組み
- 「通常授業」:小4生から、国語・算数・理科と記述力を、小5生・小6生からは表現国語・表現算数・社会なども実施し、学力を高めていきます。
- 「日曜スクール」:小5生・小6生を対象に、出題されやすい問題演習を通して、国算理社の知識を高めます。
- 「大阪教育大附天王寺中模試」:小5生・小6生を対象に、学年相当の問題に決められた時間内で取り組む経験と、解説授業の受講を通して、実戦力を高めます。また模擬試験受験後に返却される成績表は、その後の学習方針を定めるために、役立てることができます。
大阪教育大学附属天王寺中学校(大教大天王寺)の概要
大阪教育大学附属天王寺中学校は、大阪第一師範学校を前身として1947年に設立された国立の中学校です。
大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎に通学する生徒とは共通の校舎で生活し、先生方も連携をはかりながら教育活動を行っています。多くの生徒が附属高校へ連絡進学するため、他の中学校からの入学は非常に狭き門となっています。
大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎から大阪教育大学への連絡進学の制度はありませんが、多くの生徒が国公立大学や難関私立大学に進学しています。
校風
大阪教育大学附属天王寺中学校は、「知の追求-好奇心をかき立てる授業」を行っており、机上の学習にとどまらず学習の場を広げ、体験を通し学べる環境が特徴の学校です。
教育方針
自然も人間もそして社会も多様性が保たれていることが最も大事であるとの精神を貫いています。 さらに多様な考えを基に、よりよい物事を創造するための精神文化を育むことを目指しています。
■ 大阪教育大学附属天王寺中学校公式HPはこちら
お問い合わせ先
TEL:06-6775-6052
所在地
〒543-0054
大阪府大阪市天王寺区南河堀町4−88
アクセス方法
交通:
JR大阪環状線 寺田町駅下車 南出口(天王寺側)よりすぐ
JR大阪駅から約20分
JR天王寺駅から約2分