【教室便り】八木教室
センター分析⑤
ブログをご覧のみなさまこんにちは
KEC志学館個別八木教室の齊藤です。
今日は数学ⅠAです。
これは荒れますね。全体的にはやや易化したというのが社会的総評ですが、個人的には、昨年並みだと思います。
英語のように全体が例年通りでという形ではなく、問題によって上下があって、全部を足して割ると昨年並みという印象です。
1、数と式・集合と命題・2次関数
数と式:まぁ例年通りの形式でした。根号、絶対値を含む式の整理と、方程式の解を求める問題です。根号と絶対値の性質を正しく理解できているかがポイントでした。絶対値を外す際に場合分けの条件を満たすか否か、それが頭の片隅にあれば何の問題もありません。
集合と命題:2つの自然数の偶数奇数の条件に対して、必要条件・十分条件の判定を行う問題です。簡単な出題で、pの否定を見つけたもの勝ちです。
2次関数:文字の定数を含む方程式で表された2次関数のグラフに関する問題です。鉄板ですね。(1)では頂点を求め、(2)では与えられた条件から定数a,bを決定し、そのときのグラフの平行移動を考える問題です。何度も言います。もう鉄板。
2、図形と計量・データの分析
図形と計量:三角形が与えられ、それぞれの角の三角比や辺の長さ、面積を求める問題です。前半の計算の結果から、点の位置関係を理解し、図示することで後半も生き残ることができるという問題でした。
データの分析:ソメイヨシノの開花日、モンシロチョウやツバメの初見日についての分析結果に関する問題でした。箱ひげ図やヒストグラム、散布図の基本的な見方さえわかれば大丈夫です。また、後半は変数の変換に伴う平均値や標準偏差の変化に関する理解が求められていましたが、このあたりも教科書レベルで網羅可能です。
3、場合の数と確率 (選択問題)
最初にさいころを1回投げて出た目によって赤い袋か白い袋を選び、その中から球を取り出すときの確率の問題です。
問題の構成はパッと見シンプルですが...個人的には2回目以降の最後に取り出された球の色による確率計算が煩雑すぎて心折られた受験生が出没したのではと思っています。
4、整数の性質 (選択問題)
一次不定方程式の整数解を求める問題で、最終的には連続する3つの自然数の積が6762の倍数となるための条件を考える問題でした。誘導は丁寧である分、最後の問題にどう繋がっているのかを考えておかないとどツボにはまります。
5、図形の性質 (選択問題)
三角形とその内接円に関する問題です。ここでは珍しくsinやcosの値が与えられており、それにより面積計算などを行う問題でした。しかし、第5問目であることを忘れれば問題としてはよく見たものだと思います。図を正しく描いて考えることができれば教科書の練習問題の延長線です。
数学ⅠAは選ぶ問題を瞬時に見極めたいところですが、やはり鬼門になるのはどれも最後の問題なので
判断をつけるのは難しいですね。
パッと見て解答の一行目が浮かばないのであれば、それは一時的に捨てても良いのではないでしょうか。
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〜10年・20年先にも続く自信を育てる。〜
KEC志学館個別 八木教室
〒634-0078 橿原市八木町1丁目7-39 林田ビル1階
TEL : 0744-23-6660 担当 齊藤
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センター分析④
ブログをご覧のみなさまこんにちは
KEC志学館個別八木教室の齊藤です。
今日は英語です。
リスニングインパクト残しましたねー
私はああいう問いは好きです。予測がつかない問題になるので、正しく聞く力が問われているわけですから。
一応リスニングも結果論だけ言わせてもらいますと、簡単になっています。
第1問では計算を要する問題やグラフを読み取る問題がでましたし、第3問ではAの行動を推測する問題など、聞いた英語から正しく分析する問題もありましたが...正直この2問くらいでしょうか。それ以外は概ね例年通りの形式で例年よりも簡単な英文だったように思います。
では筆記です。
総括として試験全体の総語数は約4200語とここ数年ずっと4000語を超えています。
単語力は英語力です。
問題の形式は例年通りです。全体の難易度も例年通りでした。
1、A 単語の発音 B 単語のアクセント
特筆して書くこともないほど、なにも変わっていない問題形式であった。単語そのものも基本的なものです。
2、A 文法・語法 B 整序英作文 C 対話文中の英文完成
こちらも出題形式は例年通り。
Aが文法・語法問題
Bが整序英作文問題
Cが対話文中の英文完成
Aは基本問題でした。単語とその品詞の正しい見極めができるくらいシス単を読んでいれば造作もない問題です。
Bはどのような意味の英文を完成させるべきかを文脈から判断して文を作らなければならない問題でした。あせりを感じた受験生も多かったのではないでしょうか。
Cは対話文空所補充問題と英文完成問題が融合された問題です。内容を理解できても、文法の求めるレベルが高かったので、もしかしたら難しく感じた子もいるのではないでしょうか。
3、A 不要な文の選択 B 意見内容の要約
例年通り、A不要文選択の問題、B意見内容要約問題の2題でした。
Aの不要文選択問題は、落ち着いて文脈を追うことができれば不要な文を選ぶのは、難しくない問題だと思います。
Bの意見内容の要約問題は、一昨年からの1人の発言者の意見内容を選ぶ問題から複数の発言者に共通する意見内容を選ぶ問題がそのまま出されました。
4、A 図表を使った説明文読解 B 説明文書などの読み取り
ここでも例年通りの形式での出題。
Aは、絵に描かれている食べ物とそこでの生活を考察した文章で、例年通りの図表を含む読解問題でした。
強いて言うならば、最後の問題でパッセージの内容そのものを聞くという部分が例年とは若干違う点でしょうか。
Bは地域にある城に関する案内の読み取り問題で、設問数は昨年と同じです。表の内容から計算させる問題など、設問内容・設問傾向も大きな変化はなく、読み取るべき内容をすばやく判断・抽出することが求められる点は例年通りでした。
5、物語文の読解
配点・設問数は昨年と同じでした。
昨年出題された日誌形式が今年も来ると思っていたのですが、2017年、2016年に出題された物語の読解問題に戻りました。英文も文章の展開も平易でわかりやすく、設問にも紛らわしい選択肢がなかったので、ここはスムーズに終わったのではないでしょうか。
6、論説文の読解
配点・設問数は昨年と同じでした。今年は「道」の発達が人類の進歩につながったという話題でした。
問題形式的は昨年とほぼ同じでした。
設問別に見ると、Aは昨年同様、指定された段落に関する内容一致問題が4問、本文全体の主旨を問う問題が1問で、下線部を説明する問題が1つありました。
Bは6つの段落の内容をまとめる見出しを問うもので、昨年にもありましたね。本文も設問も昨年とほぼ同じレベル・形式でした。落ち着いて考えれば難しいパートが存在しないので高い正答率が取れたのではないでしょうか。
過去問の反復で比較的高得点の取れる構成だったように思います。
単語力は英語力、最初に書きましたがこれは全てです。
単語帳丸暗記って大事ですよ。
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TEL : 0744-23-6660 担当 齊藤
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センター分析③
ブログをご覧のみなさまこんにちは
KEC志学館個別八木教室の齊藤です。
今日は国語です。
全体としてはやや簡単になったというのが世間的な総評でしょうか。
実は設問が1問だけ増えていますが...まぁ易化したことを考えればそこまで問題なかったかと思います。
1、評論:『翻訳をめぐる七つの非実践的な断章』
「翻訳」の難しさについて語られている文章でした。比較的短く、読みやすかったように感じます。
引っかかるポイントがあったとすれば問5で五人の生徒が話し合っている中で本文の趣旨と異なるものを選ぶ問題が出ました。その後、問6では(ⅰ)で適当でないもの、(ⅱ)では適当なものを選ぶ問題が出題されたので、引っかかった子も多いかもしれません。
2、小説:『星を撒いた街』
全体として比較的読みやすい小説でした。ちょっと深読みしちゃいました私...。
客観描写がやや多いように感じましたが、主人公の心情に着目して読んでいれば大きく惑わされることもなかったように思います。
3、古文:『玉水物語』
長かったですよね?本文。
少なくとも昨年一昨年よりは長かったように思います。
おとぎ話という古文の中では比較的読みにくいジャンルの出題でした。
問6についてはこのパターンの頻出である、内容合致の問題ではなく登場人物と主人公の描かれ方だったので
過去問反復をしている子ほど驚かされたのではないでしょうか。
4、漢文:『杜詩詳註』
問題文は185字で平年並み。設問数が、7に戻ったが、解答するマーク数は8のままです。
設問形式は語の意味、内容説明、理由説明、昨年度同様書き下し文と解釈の組み合わせで、大きな傾向の変化はなく、ここは過去問反復をした子が優勢だったと思います。
今年の国語がかなり易化したので、来年に向けてとなると少し対応策が悩ましいところではあります。
問題文にいやらしさが増えていることを考えると、必然的に本文を読むスピードは早いに越したことはありません。
来年は「時間が足りない」という問題形式の可能性があるので、早く読む練習をしましょう。
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センター分析②
ブログをご覧のみなさまこんにちは
KEC志学館個別八木教室の齊藤です。
今日は地理Bでいきます。
全体像としては前年並みです。
大問6題構成で設問数・マーク数は35ずつで前年と同じです。もう3年くらい同じかと思います。
大問ごとで見ても配点や設問数も変わっていません。
出題の仕方としては、組合せ式の問題が減り、図表から解答を選ぶ問題が増加しました。
例年同様で統計や図表を出されて、地理的な考え方や理解を問う問題が中心です。
1、世界の自然環境と自然災害
2、資源と産業
3、都市と村落、生活文化
4、地中海沿岸地域
5、ウクライナとウズベキスタン
6、地域調査(宮崎市)
問題を列挙するとこんな感じです。
難易度は全体で難化傾向と言われていますが、その根拠としては
第4問・第5問において、受験生にとっては手薄になりやすい国や地域が扱われ、細かい知識を必要とする問題が並んでいるため、難易度は上がったと判断されているのではないでしょうか。
特に5については...あんまり深く学校でもやりませんしね...。農作物や言語だけならまだしも政治面はちょっと覚えてないという子が多いのではないでしょうか。
対応策も少し難儀な部分がありますが、周辺国や地域で状況を予測して解答をする必要性は高いと思います。
俗にいう雑学もここでは大いに役立ちますね。無駄な知識なんてないというのがよくわかりました。
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センター分析①
ブログをご覧のみなさまこんにちは
KEC志学館個別八木教室の齊藤です。
毎年恒例のこの時期がきました。
センターの所感を好き勝手述べるコーナーです。
参考にはして頂いて構いません。
とはいえ、私の専門外の科目もあるので、自教室で受けた子がいる科目に絞り込みます。
今日は日本史です。平均点は昨年並みで収まるのではないでしょうか。
1、地名とその土地の歴史
2015年まで出ていた会話形式が昨年より復活して今年も登場しました。
時代の出題範囲が広いのは例年通りです。
昨年と異なり、4つの図・写真を判断させる問題や、写真と地図を組み合わせる問題といった、やや複雑な形式の問題がなかったのが想定外かな...。
2、原始・古代の歴史研究と資料
問題文は、近年の歴史から出題でした。
史料問題については、今年は初見史料(問5「那須国造碑文」)のパターンとなりました。
問1の「最も関係の深い出来事」というのは、センター試験日本史Bにおいて、珍しい出題形式です。しかし問題自体はそこまで難しくもなく、教科書程度の知識で対応可能。
問6は設問文を最後まで確実に読まなければ誤文を選択できない良問と言える問題だと感じました。負名体制に関する理解を問う問題です。
3、中世の政治と社会
今年は史料引用も図もなく、比較的易しめの問題でした。
特に特筆する点はなし。
4、近世の社会・政治・文化
昨年は、空欄補充が小問2つ出題されていたが、今年は1問のみ。ここでの初見史料の出題は、最早鉄板。
問4の文化史分野からの出題は得点差が開く問題でした。
問4 空欄アの川柳と狂歌の判別で迷ったかもしれない。ここだけは落としてもダメージは少ないが、ここで時間を食ってしまった受験生は不利になる内容です。
5、近世・近代における公家と華族
「近世・近代における公家と華族」という今年は比較的取り組みやすいテーマでした。
また、昨年と同様の範囲である「幕末から明治維新」が出題され、井伊直弼・孝明天皇・廃藩置県など同一用語も多く、過去問演習を徹底していれば取れますね。
6、近現代の日米関係
日米関係は頻出テーマの一つであるため、ここは点取り問題であったはず。
なんとなく特徴を感じたのは問4 「抑制する」、「増加させる」、という歴史用語ではない語句の選択が求められているところ。用語を暗記しているかではなく、理解しているかを問う設問だった。若干国語?
ざっくりとこんなところです。
総括としては、割と過去問演習でそれなりの点数が目論めたかと思います。
もう少し個人的には図表関連が出るかと思ったのですが。。。
そういうこともありますね。
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