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【教育情報】新学習指導要領にともなう教科書改訂について
目次
新しい学習指導要領について
そもそも、学習指導要領とは?
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。およそ10年に1度、改訂しています。
子供たちの教科書や時間割は、これを基に作られています。
引用元:初等中等教育局教育課程課.“「学習指導要領」とは?”.文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/idea/index.htm
(参照2021-12-22)
上記の通り、学習指導要領、つまり子どもたちが学校で学習するカリキュラムは約10年ごとに改訂が行われてきました。
<これまでの学習指導要領の改訂例>
- 1998年、1999年に情報科を高校で導入
- 2008年、2009年に外国語活動を小学校5・6年で導入
など
そしてこの学習指導要領が、2020年度から新しくなっていることをご存じでしょうか?
なぜ新しい学習指導要領がスタートするのか?
グローバル化や情報化、技術革新といった社会の変化がめまぐるしく起きている今。
子どもたちがそういった社会に対応できる資質や能力を身につけてもらえるよう、改訂が行われることとなりました。
生きる力 学びの、その先へ
この言葉をキャッチコピーに、「何を学ぶか?」だけではなく、「何ができるようになるか」「どのように学ぶか」を重視し、「生きる力を育てること」を目指す内容になっています。
具体的にはどういった力が身につくのか?
新しい学習指導要領では、社会にでてからも学校で学んだことが活かせるよう、以下の3つの力をバランスよく育みます。
- 学んだことを人生や社会に活かそうとする「学びに向かう力、人間性」など
- 実際の社会や生活で生きて働く「知識及び技能」
- 未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力」など
思考力、判断力、表現力などは少し耳にされた方も多いかと思います。
こういった力を育てるべく、小学校・中学校・高校では授業内容や入試の内容に変化が起きています。
今回は、小学校から高校まで学習指導要領の改訂内容について、それらに伴う教科書の変化についてお伝えしていきます。
小学校では2020年度から学習指導要領の改訂がスタート
2020年度、小学校の学習指導要領の改訂が行われました。
大きく変更されたのは、「英語教育」です。
これまで新学習指導要領が始まるまでは、小学校5年生から「外国語活動」という名前で英語に親しむことを目的として授業が行われていました。
しかし新学習指導要領では、小学校3年生から「外国語活動」が始まり、小学5年生・6年生は「外国語」という教科になります。
また2020年度より、小学校で学習する単語数が新たに設定。
それに伴い、高校卒業までに学習する単語の総数が増加しています。
詳しい改訂内容についてはこちらをご覧ください。
中学校では2021年度から学習指導要領の改訂がスタート
中学校では、2021年度から学習指導要領が改訂されました。
大きく変更されたのは、やはり英語。
小学校で英語の改革が行われたこともあり、中学校1年生では小学校で4年間英語を学習したことを前提に授業が始まります。
英語の大きな変化は、以下の2点。
- 小学校から中学校終了までに学習する単語数が、これまでの約2倍に増加
- 新しい学習単元が追加、学習内容の移行
中学校3年間を通して、目標とされる英語のレベルは英検で表すと3級から準2級レベルです。
こういった変化から、教科書改訂が行われ、学校の定期テストの難易度が上がり、高校入試でも大きく傾向が変わります。
詳しい教科書改訂内容については、こちらをご覧ください。
高校では2022年度から学習指導要領の改訂がスタート
高校の学習指導要領改訂は小学校、中学校と少し異なります。
小学校、中学校の新学習指導要領は一斉にスタートでしたが、高校では各学年順次実施となります。
2022年度は高校1年生のみ新学習指導要領がスタートし、2022年度の高校2年生や高校3年生はこれまで通りの学習指導要領で授業が進みます。
2023年度は、高校1年生・高校2年生で新学習指導要領がスタート、高校3年生はこれまでの内容・・・
というように、2022年度に入学した高校1年生からが新学習指導要領の対象ということになります。
そして、来る2025年度大学入試の対象となるのもこの2022年度入学の高校1年生。
2025年度大学入試(2025年1月実施)は、大学入試改革が行われる年です。
詳しい改訂内容については、こちらをご覧ください。
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と 感じられている方、ついていくための準備をいち早く行いましょう。
この変化は今だけのことではなく、これからも続いていきます!
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